CDPコリンの摂取タイミングは?
火曜日, 8月 30, 2016
ピラセタムとのスタックとして人気なCDPコリン・アルファGPCは、「朝に摂取すべき」という意見が多くみられれます。その主張のエビデンスをまとめてみました。
半減期の長さ
健康的なインド人を対象に、2社の1000mg(CDPコリン)を1回の経口摂取で調べた結果、半減期は66.348+/-8.445時間で、排出に数日要するとしています[1]。また、同調査では、CDPコリンの吸収率は97.55-100%であると報告しています。
ヒトにおける、用量による違いを調べた別の調査では、CDPコリン経口摂取により、
- コリンは2-3hがピークで、10h持続する
- ウリジンは、90分時点で、500mg(101%)、2000mg(136%)、4000mg(134%)の上昇を見せ、6時間持続する
以上の2つの調査から、ピークは2-3時間だが、排出率が悪く半減期が数日である。故に、推奨されている250-500mg/日を継続で蓄積する可能性がある。
この結果、疲労感・頭痛などを引き起こすと考えられる。
記憶の定着
記憶の定着には、脳が活性化されていない状態で、低いアセチルコリン濃度が必須であるとみられている[4]。しかし、多くの動物実験では、健常ラットに対して、コリン塩やCDPコリン、代謝物であるウリジン投与で、脳内アセチルコリン濃度の上昇がみられている[2][3]。
そのため、寝る2-3時間前にCDPコリンの摂取は避けるべきだろう。科学的に検証されていないが、これが理由に、アセチルコリンを枯渇させるピラセタムを夜に摂取する人もいる(エビデンスは全くないが・・・)。
まとめ
- 健常者は少量が(50-100mg)ベストっぽい
- ピラセタムと比率にこだわらない
- 半減期が長いから朝一摂取が望ましい
