5000iu/日のビタミンDって普通なの?
金曜日, 8月 26, 2016
海外のビタミンDサプリメントでは、5000IUが主流です。米アマゾンでも『ベストセラー』になっているのも5000iu、トップページに来る商品の8割は5000iuです。
この米での流れは、2009年度の論文がきっかけになっています[1]。その論文の著者で、ビタミンDの研究をめちゃくちゃしているHollis BWによると、
- 400iuでは全く変化がないよ
- ビタミンD3を数ヵ月、4,000iu/日でも推奨値のちょっと高い95 nmol/Lが限界
- 2,000-6,000 IU/日がベストだ
2015年度の研究では、メガドーズによる実行機能の向上を示しています[2]。対象は147名の”健常者”、4つの実行機能を計測するテスト、また記憶力測定も行われています。
この論文の結論では、100 nmol/Lを超えるビタミンDに言語の言語流暢性課題に大幅な向上がみられています。著者は、120 nmol/Lが適量である可能性があると述べています。
言語流暢性課題とは、特定の時間内にどれだけ話したり書くことができるかを調べる課題である(例:「た」で始まる名詞を可能な限り沢山言ってください→「たまねぎ」「たばこ」「たいこ」「たらばがに」・・・)。
メタアナリシスにおいて、不足状態と認知機能低下の関連性は報告されてますが[3]、高用量において言語流暢性が向上したという興味深い調査です。
まとめ!
5000iu/日が主流になってきている
認知機能に関しては、それ以上が適量かも?
