「人生の意味なんて考えてもしょうがない」はメンタルに悪影響?
土曜日, 12月 10, 2016
ケースウェスタンリザーブ大学により行われた、メンタルヘルスに関係する調査結果が「Journal of Contextual Behavioral Science」で出版されました(2016年12月5日)。
サマリー
307名の成人から、最近の実体験に関するアンケートを元に、「existential questions」を避ける人は、より鬱や不安感を感じ、感情のコントロールができなくなるということがわかりました。
「existential questions」とは何かと言うと、
- 人生には意味があるのか?
- 死後の世界はあるのか?
- 神はいるのか?
- 存在意義はあるのか?
こういう問を哲学的用語で「existential questions」というみたいです。人は困難にぶつかったとき、上記の問いを自身に投げかけます。
例えば、スポーツ選手が怪我で引退せざる負えないとき、自身に「存在意義はあるのか?」とか問いかけると思います。このような状態(exisential crisis)で、「existential questions」を避ける人の方が、精神的に不健康であったということです。
ネットでの反応
海外のスマドラ掲示板でも、話題になっているので取り上げます。
- 信じがたい、無神論者の方が幸せな奴を多く見てきた。ただ宗教者は、人生には意味があると思っているから、苦境に陥っても対処できるだけだ
- 自分の周りだと、人生の意味を考えすぎて鬱になっていく奴が多い
- 鬱じゃないから、こういう問いができるんでしょ。鬱になると、こういう問いは耐えれない
海外だと、やっぱり宗教関係の話題がメインになっています。苦難に陥っても、宗教者が考える「神からの試練」の最強メンタリティーと比較したら、無神論者の「考えても意味はない」は、鬱になりやすいのは確かにあるかもしれませんね。
- Avoiding spiritual struggles and existential questions is linked with poorer mental health
